見上げてごらん夜の星を 「星座」・コンステレーションの名前を冠して 裏蓋には天文台と星座の刻印、紗々のように繊細なテキサライト文字盤。そこに輝くワンスターと"CHRONOMETER OFICIALLY CERTIFIED"のレタリング。そんなデザインのイメージから、私はゆっくり図書館で過ごす日や時折プラネタリウムへ出掛けたり地元の天文台で望遠鏡を覗き込む時の「気分高揚装置」としてこのコンステレーションを愛用しておりました。単純ですみません。。流石OMEGAを代表する最高峰機ですので、その風格はいまでも衰えることなく人を惹きつけるパワーがあるように感じます。各年代毎に魅力的な外装をもつコンステレーション。こちらはシリアルナンバーから1969年製と推定。60年代初頭に発表された通称"Cライン"ケースはジェラルド・ジェンタ氏によるものとしてあまりにも有名ですが私は実際手に取るまでアンティークウォッチとしては新しく見えたそのデザインに懐疑的でした。しかし食わず嫌いはいけないと腕元に着けたその納り具合がまぁ良いこと。ブレスから流れるように膨らむそのデザインに、すっかり満足している自分がおりました。レンガ積みになぞらえて"ブリックブレス"と呼ばれるブレスは比率からいってレンガ小口積みの様相(東京駅の赤煉瓦外観の積み方です〜)だったりとクラシカルな印象。時計のCラインは東京オリンピックで物議をかもした国立競技場のザハ案に似ていたりとなんだか「懐かしい未来」が垣間見れます。 ケースサイズは竜頭を除いて約34mm ラグ巾約19mm 腕廻りはブレスの遊びを伸ばして平置き、バネ棒の中心間約150mmに時計本体のバネ棒間約37mmを足し、そこから巻いた時の必要な遊びなど引いてご勘案下さい。 コンディションは大切にしてきたのでケースエッジのダレも無く、ベゼルの微細な放射状ヘアランまで残ります。しかし経年で風防アクリルの細かいキズやヒビ(貴重なΩマーク入のレンズ付風防なのでそのままにしております)ブリックブレスの伸びなどございますので新品のようなものをお望みの方には向きません。 現在の精度は24時間で分単位の誤差なく稼働しておりますが、半世紀以上昔の時計ですのて、お手元に到着後の精度や機能は一切保証出来かねますこと、ごめんなさい。 画像差し替えや質問など納得のいくまでお願い致します。